じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

明日への作品集 【銀河】

【銀河】 

また気付くと そこに 銀河

果てなく続く時間の間に間に

すべてを投げ入れて 今 思う

 

無くすことよりも 得ることよりも

保つこと の苦しみと幸せを

私たちは深く愛し、誇り、今日(こんにち)に至った

命尽きたあとの静けさとやすらぎを舟の上へ浮かべ

舞い踊る 星と 塵と 放たれた魂は

 

また幾千の時を経て 分離 融合し

形をなしてゆくのだろう

 

そこに意味があってもなくても

きっと私たちは紡ぐことを止めない

 

遥かなる夢の続きへ エーテルを撒いて

待ち続ける 祈り続ける

 

そこはかとなく 想い描いた その 世界のために

 

愛は消えることなく ただ あり

魂は朽ちることなく ただ そこにあり

 

私たちは一つである

幾千と散って行く一つである

 

なぞらえる歴史に最大の敬意をはらい 命の尽きるまで

 

 

保ち 繋ぎ 手放せ

保ち 繋ぎ 手放せ

保ち 繋ぎ 手放せ 

神様ごめんね

偶像としてでも例え話としても

神様を憎んだこと ない?

 

わたし、

どうして神様はわたしにペニスを生やさないんだろうって

すごく思った時期があった。

どうしてわたしの体は女なんだろうって

すごく苦しい時があった。

 

 

恋にも性にも疎い幼い頃に 心無い大人に盗撮された

あこがれていた美容師に ストーキングされた

 


こわくて気持ち悪くて どう捉えたらいいか分からなくて

わたしという肉を脱いでしまいたかった。

 


仮に『たまたまの気紛れです。誰にもいいませんしもう来ません。』と言われたところで信じられない。でも彼らは何も語らずにやっ来て何も語らずに去って行った。

どこでなんでわたしは選ばれ、

 

 

 

 

 

 

『次は何をされるんだろう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と毎日思った。

 

男の体ならましだったかも知れない。大人になったら強くなれるかも知れない。

 

でも言えないだけで男の子でも嫌な思いをしてる子はいるし、大人になっただけじゃ強くなんかなれないって大人になってから知った。

 

 

わたしよりしんどい人なんかいくらでもいるし、比べることなんてなんも意味なくて。全部がギフトで全部受け取って良くて、全部思い通りになるはずなのに

 


できないのは

 

 

不幸でいることに『復讐』の意味があるからなんだよね。

 


何も手出しのできない過去の何かに、「ほらね、あんたのせいでわたしは不幸。だから許さない。おまえも不幸になれ。」って言い続けるために不幸でいないといけないの。親とか元カレとかいじめっ子とか、許せなくても自分にはなんのメリットもない相手。自分がだけがすり減ってるのにやめられない痛み。本当はいつやめたっていい。自由なのに。

 

 

不幸なのは神様のせいなんかじゃなかった。だからごめんなさい。

みんなも一緒に言ってみない?

今度こそ味方になってくれるかもよ。

なにものであるか

わたしが誰で

どんなことをしていて

何を目指しているのか

 

世間は要求してくる

 

でも、そんなこと初めっか知らん。

決めないとダメみたいに言われて焦って

『お母さん』とか『モデル』とか『会長』

とか着込んでみたけど暑苦しくてしょうがない。

 

やりたくてやってるだけの部分と

名乗りたくてやってる部分が喧嘩して

 

いっそ脱いでしまいたいんだけど

指がむくんで腕が震えて ボタンが外せない。

 

そもそも、世間って誰?

聞いてきた人は何者なの?

ただ単にわたしを「知りたがってくれてる」だけじゃない?

 

いやん。

どんな服よりも裸がかっこいいんだわ、きっと。

でももうちょい着させといてねって今は思う。

おことわり

『はじまり』(第1回目の記事)

にご挨拶書いたんだけど、「さみしい」とか「出会いたい」ってエロい意味じゃないからね。

 

あと、危ない文面書いてるけど病んでないからね。合法な人ですよ、念のため。

 

筋肉少女帯大槻ケンヂさんや

椎名林檎さん

藤子不二雄A  先生

京極夏彦 先生、

手塚治虫

江戸川乱歩 大先生、

夢野久作 御大、

 

好きです。

 

顔写真が上手にUPできません。

いろいろ器用な方なのですがね。

 

合掌。

物憂げな作品集 【死界】 【プロポーズ】

【死界】

泣きそうなくらいに歪んだ

君のあの顔を見たくて

僕は夜闇を駆けて来ました

君のあの人が来る22時をねらって

僕は夜闇を駆けて来ました

僕たちは見えない糸で繋がっているね

君に気付かれないうちは

同じように暗くして

僕は何度も何度も何度も果てる

君のあの人がするように

僕は何度も何度も何度も犯す

 

この世界で美しくあること以上に何が罪だろう

 

触れられなくとも構わない

これは電波の紡ぐ糸たぎる

                                  焦点のズレた僕たちの逢瀬だ

生温かいドットを睨んで

 

たのむ ああ そうだよ もっと、

                                                        声をこらえてくれ。

 

 


【プロポーズ】

冷や水を浴びせられるような

背中の肉を剝ぐような

 

どうして なんで ここにいる

どうして なんで ここにいる

 

君にゆくえを 言ってない

君に許すと 言ってない

 

どうして なんで ここにいる

どうして なんで ここにいる

 

その服と その香から 逃げて来た

その歯と その指から 逃げて来た

 

どうやって 知った

どうやって ここに来た

 

グルグルグルグル

 

一秒も早く 世界から消えて!

物憂げな作品集 【ジンジャーエール】 【F隊】 【手紙】

ジンジャーエール


「飲めなくてもいいよ

 愚痴ってもいいよ

 ケチなのは嫌だけど

 あなた頑張り屋よね

 かっこよくはないけど

 人一倍真面目で

 悩んではいるけど

 前を向くことができる

 私はチャラいけど

 結構ちゃんと見てる

 元気ならいいってこともないけど

 たのしまなくっちゃ たのしくないよ

 辞めないんだろうけど

 辞めたっていいじゃない

 そしたらさ、遊び行こ。」

 

カリカリヘアーの彼女なりに  精一杯のエール。

 

 


【F隊】


一緒におトイレに行ったら たぶん帰ってこない

一緒にコンビニに行ったら たぶん帰ってこない

一緒にタバコ吸いに行ったら たぶん帰ってこない

そういうコなんだ

 

こっち側には たぶん 一生帰ってこない

 


 

【手紙】


手紙を書いた、キミにだよ

読まれたら恥ずかしいからビリビリに破いて棄てた

何を書いたか もう 覚えてない

 

だから 言うね

 

あのさあ

あのさあ、

 

彼女は僕が先に好きになったんだから口きくのやめて

あとさあ、この手紙

 

彼女に渡してください。

物憂げな作品集 【そういうことを】 【甘くないお菓子】 【さめないほとぼり】

【そういうことを】


ダメって言えばいいの、

     してくれるから。

イヤって言えばいいの、

     してくれるから。

してって言えばいいの、

     してくれるから。

ムリって言えばいいの、

     してくれるから。

お願いって言うと

 

     しないかもね。

 



   

【甘くないお菓子】


いなくなって わからなくなって

本当に会えなくなって 匂いも忘れたころ

笑顔も靄(もや)がかかって 声も消え去って


なんだろう、


触れ方や 食事時の癖や

下着の色だとか もう みじんもなくなって

それでも『言葉』と『ドキドキ』は残った

 

初めから知ってた それが全てって

初めから知ってた 全てがどうなるかって

 

楽しくなんかなかった でも 楽ではあった

過ぎ去った後も ネチャネチャと口に残る

 

そう、君は、ちょうど    甘くないキャラメル。

 

愛おしいお菓子。

 


 

【さめないほとぼり】


材料を買ってくる

二人で切って 二人で炒める

二人で味付けに迷って なんとか出来上がる

一緒に食べてお皿を洗ったら また今度。

次も一から

材料を買ってくる

 

そんな関係がふつうだったけど

 

今はもう、火にかけるだけで

たりない分をたすだけで

すぐ温まる すぐ食べられる

 

足りているのに 満ちているのに

 

コトコトコトコトあなたを想い

いつでもあなたに抱かれたい

 

今日もうちのキッチンには

 

ビーフシチューな女がいます