じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

【ことだまたまてばこ作品】④~⑦

読みにくいから分けてみたよ❗

 

 (言霊玉手箱)とは・・・とにかく早く、即興で詩を描きます。じゅんこならどう応えてくるかしら??そう来る⁉という遊びです。無茶ぶりするもよし、真面目に振ってもよし。

 

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受付番号④

出題者:Kaori Terraさん

テーマ:差別

題:プルートとグーフィーの扱いの違いについて

 

 

お母さんが

教えてくれなかったから

知らなかった

 

「おい、ボール取ってこいよ。」

と先生に言って投げたら

君が行きなさい、と言って笑った

 

「おい、ボール取ってこいよ。」

とお父さんに言って投げたら

始めは笑ってたけど

そのうち黙ってゲンコツされた

 

「おい、ボール取ってこいよ。」

と女の子に言って投げたら

ふくれて もう 帰ってこない

 

「おい、ボール取ってこいよ。」

と友達に言って投げたら

少しだけしょんぼりして持ってきた

 

「おい、ボール取ってこいよ。」

と犬に言って投げたら

喜んで

息を切らしてくわえてきた

 

誰に言ったのかは

【どうしたか】で決まった

だからぼくは呼び方を変えた

 

 

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受付番号⑤

出題者:Haruka Kataokaさん

テーマ:ハロウィンパーティー

 題:ジャックオランタンは風邪で欠席

 

 

轟音

 

初めてだから

何も聞こえない

悟りを開けそうなくらい

鼓動だけ こだまする

 

初めてだから

嫌だって言ったのに、

そんなん違うのに、

言い訳が こだまする

 

君は 聴こえていないのか

はたまた 聴いていないのか

 

先に進んで見えなくなった

 

ラメ と 闇

照る ピンク

青い マント

レザー の 虹

ここでは黒も

 黒でいられない

 

激しさに立ち眩むから

強情は不安に似てるから

 

少しだけ 揺れてみる

 

ダレモワタシヲミテイナイ

ダレモワタシヲミテイナイ

ダレモワタシヲミテイナイ

 

この熱はなんだろう

何かが高ぶり 痛くなる

 

いつも強引で言いなりにされる

君は私とどうなりたいの?

からかってるの?

楽しんでるの?

それとも

 

【私をなめてるの?】

 

向こうから君が見てる

私はワザと 揺れてみる

 

なかば無理矢理に施したメイクは

初めから崩れている

だから人目も気にしない

 

向こうから君が見てる

たぶん私を試してる

 

"なりすましてる"はずなのに

たぶんいつもより 私らしい

 

なんか

 

もう

 

怖くない

 

ふと イタズラをしたくなる

今度は激しく 揺れてみる

 

男の子がお菓子を持って

スマホに打った字を見せた

 "こんばんは サリーちゃん 遊ばない?"

 

その子の尖った耳に向かって

 "ちょうど良かった。

ジャックは今日お休みなの!"

 

私にお菓子をくれないからね

 

 

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受付番号⑥

出題者:平尾裕さん

テーマ:元暴走族のアンパンマン

題:恋愛

 

「昔からお父さんは貧乏で

学校に行っても島には仕事もないから

みんなグレてて歯なんかボロボロで

 

一番強い不良は

一番バカな不良で

一番しょうもない大人になるって

 

全員が思ってたの

 

でも近所のオヤジさんが凄く良い人で

自分も苦労してたから

かわいがって食べさせてくれて

お父さん、もう息子みたいになっちゃって

それで店を継いだのね。

 

潰したときはあんたにも親にも

いっぱい迷惑かけたけど

お母さんは楽しかったの

ずっとずっと、楽しかったのよ

 

自分と似たような子達

お金もないのに食べさせて

 

『いいんだ、いいんだ』って

『腹ふくれたら収まるんだよ』って

 

お父さん怖かったけど

結婚してから一度も殴らなかった

 

凄いことなのよ、

バイクも売っちゃったし

 

だから、恨まないであげて

こんなに早く逝っちゃうなんてね。」

 

「お母さん、今は幸せなの?」

 

「うん、幸せ。良くしてもらってるから。」

 

隣で【新しい顔】が微笑んだ。

 

恋は続く

 

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平尾さんからおまけの続編:

 

何十年ぶりかに

アイツを連れて帰省した。

 

早朝、まだ薄暗い中

実家に戻る前に白浜へ行った。

 

朝日を背にして、海ガメが

産卵している。

 

ふと

アイツに意識を向けると

瞳からスーと光るものが流れていた。

 

実家に帰って

母に言った第一声は

「うちなんちゅうの歯科技術は凄いっさー」

だった!

 

母は意味もなく

なんくるないさー」

とだけつぶやいた…

 

 

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受付番号⑦

出題者:柏木江里子さん

テーマ:恋愛

題:藤原竜也

 

僕は一重だし

まだ一年なのに制服はパツパツだ

 

このままいけば

世界的な有名人に

才能を見出されることもないし

 

最後の一人を競って

殺し合いができるほど強くもない

 

何にも思い通りにならない

大学ノートしか持ってないし

 

世の中の全員を

目だけで操る能力もなければ

 

一世一代のギャンブルで

勝ってみせるような引きもないんだよ

 

だから

 

言わないよ

 

だから

 

言えないよ

 

君が大好きなその一人に

なりたいなんてことは

 

 

空に探していたものは足元に落ちてた

ほんとうに、ほんとうに

 

 

 

食べることがこんなに幸せなんだって忘れてた。

 

体に悪いから、太るから、アグレッシブに動けなくなるから、眠くなるからって

 

食べることを制限して、

 

知らない間に食べることが「悪」や「義務」

節制したり選ぶことが「正義」になってしまっていた。

 

 

今朝は子ども達と同じものを食べてみた。

いつもは食べないか私だけ自作のスムージーなんだけど、ツナサンドと炒め物と粉末のコーンスープ(巨悪 笑)を頂いた。。。

 

 

なんて美味しいの⁉

なんて幸せなの⁉

 

 

不安や寂しさを認めて自分の気持ちに寄り添っただけ。

 

 

「あるがまま」を認めたら

「いまあるもの」が見えてきた。

 

 

 

バランスを取ることも大切だけど何にも【囚われない】ことは一番大事ね。

 

きっと自分で自分を認められたら人から認められる必要はないんだわ。

 


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あんまり口説かないで

根本的に

 

男と女では

 

背負ってるものが違う。

 

 

ましてや子を養育しない男と既婚で3児の母とでは。

 

 

可愛い、綺麗❤

←それはありがとうだけど、

 

みんな大した覚悟も無しに口説いてくる。どう返していいか分からないよ。冗談半分でかわしても繰り返されるし、拒絶したらもう仲良く出来なくなりそうで。

 

 

だから腹の中の事を書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

全世界を敵に回しても私のことが欲しいなら迷わず抱けばいい。怯むなら消えろ。


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ご縁の活かし方

大切なご縁だからと、

 

機嫌をとる。

同調する。

 

をやめる。

一番大切な私の気が乱れる

から。

 

エネルギー交換ができる人以外とは懇ろにしないと決めた。先方に一切の非は無く距離の測り方の問題。そうやって日々を推敲して行く。

 


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↑私が漆で継ぎました。好きなものとはとことん付き合う。

 

覚悟について思うこと

腹は静かに括れ。

御託を並べてる奴ほどいざとなったら腰を引く。

 

若い私は自分より肝の据わった男がいいわ、と思ってたけどいなかったの。

 

3つ年上の主人と18で知り合って5年目、24で結婚。連れ添って14年。仕事を辞めるの辞めないの、妊娠する度に子どもを産むの産まないの、離婚をするだのなんだのとそれは山あり谷ありでした。

 

 

「あなたみたいに器が大きくないんだよ。」

 

 

と言われる度に過去の男性達が透けて見えた。結局、自信を無くさせていたのは私だったのだけど私は人一倍、腹が据わってるみたいで人に対して【同じペースで着いてこいよ】とイライラすることが多かった。

 

だけど、

 

人に言われて

人に語られて

 

その気になるよりも、どんなことでも自分のタイミングで静かに決断してなんぼだなと最近は思う。自分の骨を拾ってくれる人にだけ感づかれるくらいで丁度いい。

 

 

【若い】と【青い】は違う。明日はどっちを選ぼうか。

 

 

今更だけど

早く、もっと、年を取りたい。

 

 

 

ちっぽけな

あなたが、

私が、

ダメでカスで廃人でも

全ての人に迷惑がかかるなんてあり得ない。

それでも愛してくれる人の事だけ思っておけばいい。

 

正義だなんだとこ理屈こねて買い被ってないで、取るに足りないちっぽけな一人であることをさっさと認めろって思うの。

 


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【ことだまたまてばこ作品】①~③

リンク見にくいから貼ってみた👍

 

 

(言霊玉手箱)とは・・・とにかく早く、即興で詩を描きます。じゅんこならどう応えてくるかしら??そう来る⁉という遊びです。無茶ぶりするもよし、真面目に振ってもよし。

 

 

過去の作品

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受付番号①

テーマ:寿司

題:わさび

 

いる

たしかにいる

見た目は同じだけど

確実にこっちにいる

でも おそい

もう おそい

「めくっとけばよかった」とか

そんなのもういらない

好きなのに

大好きなのに

なんでこうなるの?

こんなふうに いつも 泣く

私を見て嬉しそうにしないで

私を見て楽しそうにしないで

でも笑ってくれる人がいるなら

これも含めて

"イベントなのね"って

少しだけ

もっと

好きになる

 

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受付番号②

テーマ:手料理

題:肉じゃがとノーベルの関連性

 

女が勝手に飯を作ると言って 来た

「風邪を引いたかも知れないから」

と断ったのに

勝手に

寝込んでいることになっていたらしい

面倒くさいから

ほったらかしてコンビニに来たが

大して時間も潰れず

タバコとビールとしょーもない雑誌と

ゴムを買って帰る

"手ぶら"で帰らせたいところだが

そうもいかんのだろう

 

アパートのドアを開けると

いつか気まぐれで褒めた

ダサい

花柄のスカートで

訳のわからん食材にまみれて女がいる

 

つけっぱのテレビから

おおよそ俺とは関係ないニュースが流れている

 

誇らしげな【ワイフ】を見て

 

「頑張った証拠より、大切な人に喜んでもらえることの方が価値があるのかもね。」

 

とか抜かしているから

 

なんとなくイラついて

早々に"はったおし"た

 

俺は眉間に寄せたシワだけを見ながら

「早く終わらせないとな」と思った

 

弛緩した眉間から目線を落とす

黒色の玉を見てやっと

「お前は悪くないんだけど、俺やっぱいろいろ受け取れねぇわ。」と言うと

うつむいた声で

 

「しってる。」

 

と聴こえた。

 

静かになった部屋で

作りかけの肉じゃがを喰ったが

イライラするほど甘くて一口でやめた

 

実家のやつも甘口だけど

昔の彼女が作った甘くないやつが

一番旨かったんだよ

1回しか作んなかったのに

4年も昔のことなのに

 

一番旨かったんだよ

 

俺みたいなアフォは

たぶん早く新だほうがいい

どおりで総理から電話がねぇわけだ

 

ふと

うちの砂糖を切らしていたことを思い出す

 

嫌な予感がして台所へ目をやると

 

普段、金がねぇってぼやいてる女が買い込んできた大量の何かに紛れて

黒糖味ののど飴が口をあけていた

 

俺は

「あんまり笑わせんなよ。」

と言いながら泣いた

 

 

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 受付番号③

テーマ:悲劇

題:パンが焦げた

 

 

だれもしらない きづかない

サトルは一人で家にいる

 

だれもしらない きづかない

ミオはスズキを憎んでる

 

だれもしらない きづかない

みんなが命を汚してて

 

足りない何かを奪い合う

 

分け合うことに気付けずに

 

足りない何かを奪い合う

 

だれもしらない きづかない

 

だから神様 僕たちに

 

小さな罰をあたえてる

大きな罰をあたえだす

 

気付きなさいとあたえてる

 

だから今日はね ぼくんち

 

食パン 2枚 焦げました