江戸文化とアドラー心理学
今日は少し面白い話。
こないだ若いお嬢さん達に話したらとても喜ばれた江戸文化の話。
その前にこちらを紹介
「嫌われる勇気」
ベストセラーになった本です。
ユダヤ人心理学者アドラーが100年前に提唱したアドラー心理学を元に会話形式で書かれた読みやすい指南書です。
アドラーは日本で主流となっている有名な心理学者のフロイトやユングとはあまり関係が良く無かったこともあり、国内では積極的に学ばれてこなかったと聞きました。
アドラーが提唱している幸せな生き方は
「他者を思いやり、より大きなコミュニティーに貢献すること。その過程で自分の気持ちも押し殺さないこと。」
それを、息をするように自然に身につける
《共同体感覚》
が軸になっているそうです。
全く別件で江戸時代の文化や教育についての本を読んでいたら、どうも
100年前にアドラーが【提唱】したことを
200年前の江戸市民がすでに【実践】していたようだとわかりました。
時代劇などを見るとその町人のほとんどが飲食店の従業員や芸者、職人といった労働者で一握りの経営者は悪役としてばかり描かれています。しかし、実際の江戸市民は9割方が商人で、後継者に限らず次世代への教育を重んじた彼らこそが町の経済や活気、治安を支えていたようです。
ユダヤ人の多くも所を追われて流浪する中、商人としての教育を財産に多くの富を得たそうです。
江戸の人々には客を見抜く目や商才のみならずいかに信用を得ていくかを子どもの頃から徹底して教育し、狭い町に沢山人が溢れていても気持ちよく生活する知恵を「癖」のように身につける『江戸しぐさ』(=江戸人の考え方)がありました。上品で粋で頭脳明晰でおごらない集落を市民が主体的に伝え暮らしていたのです。
簡単なところでいうと
⚫子どもが一人前になるのは15歳
⚫転んだ人を助ける時は自尊心傷つけないようにしばらく見守ってから
⚫卑屈にならない、偉ぶらない
⚫相手が寛げるように配慮し、それをひけらかさない
そういったような内容ですがユダヤの教えとも合致するのです。
同祖、というと言い過ぎだけどあんまり似てるからどこかでヒントがあったのだと思っています。
そして、外国のものをありがたがるわりに我が国について知らされてないなあ、と改めて思うのですよね。
おまけ
そもそもの【江戸】という単語も諸説あり、一説によれば「江戸氏」を名乗る方々が町づくりに貢献したと言われています。
これ、ヘブライ語だったら面白いなと思って調べたらありました。
↓
出典:http://www.historyjp.com/dictionary.asp
日本語とヘブライ語は神道の起こりから関係しているという先生も。ひふみ祝詞もヘブライ語?なんて。
※諸説あります。
ではまた来週笑。