じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

おかしな前提

世界は敵でわたしは弱くて。

 


みんなが強く見えたから、「弱さ」という剣でなら人を斬ってもいいと思っていた時期があります。

 

暴力というのは根本的にこんなふうな理論なのかも知れません。

 

「どうしてわたしばっかり」

「どうしていつもこうなるの?」

「だったらもう、こうしてやれ!」


そう思ってしまう時は大体前提が間違ってるような気がします。


おかしな行動や言動をしてしまう時は大抵感情的で、大抵追い詰められています。


そんな小さなことでどうして?

そんな理由でどうして?

一体何が問題なの?


と言われても、当の本人は分かってもらえないこと自体が受け止められない。


わたしたちは同じものを見て同じ世界にいるように思うけれどその人その人、目の数だけ別の世界があるんです。


本人も周囲も知り得ない世界の齟齬があるんです。


ある人が見たら仲の良い親子

ある人が見たら年の差カップ


前提が違っていたら意味は変わります。

だから分からなくって当たり前なんだと思います。