父の勝虫
確か、20才の記念に姉とお揃いで父からプレゼントされました。
「トンボは勝虫(かつむし)と呼ばれて武士の御守りだったんだよ。」
「えー?なんで?強く無さそうよ。」
「前にしか進まないんだよ。」
貰ったときは贅沢な気がして中々付けられなくて30過ぎてから使うようになりました。父はすっかり忘れていて「そういうものは(主人に)買ってもらうの?」なんてよく言ってます。
アラフォーになってからは普段使いしているのだけど、今日ふとその意味を思い出して。
ちょっと難しいことが立て込んでいて気持ちが折れそうだったの。
「がんばりなさいね。」
って言われた気がした。
ほんとうに御守りだったんだ。
意味のあるプレゼントって素敵ね。わたしもさりげなく誰かを思えるようになりたい。
微笑合掌