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じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

【ことだまたまてばこ作品】⑧~⑩

先日の開催分。3作品です。

ライブ配信にしましたが、出題、ご視聴、リアクションありがとうございました!! 

次はお題をくじ引きにして、それと発表時だけを配信にしようかしらね。

( ´∀` )

 

(言霊玉手箱)とは・・・とにかく早く、即興で詩を描きます。じゅんこならどう応えてくるかしら??そう来る⁉という遊びです。無茶ぶりするもよし、真面目に振ってもよし。

 

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受付番号⑧

テーマ:人の心 夢 希望

出題者:かねやんさん 

題名:太陽 風 空

 

よく晴れた日  ぼくはいい気持ち

どしゃぶりの日 ぼくは少し残念な気持ち

雪の日     ぼくは遊びたい気持ち

風が強い日   ぼくは外に出たくない気持ち

暑くてべとべとした日 ぼくは駆け出したい気持ち 

 

ぼくの気持ちは変わるけど お日様はいつも燃えていて

見えないときがあるけれど 空はいつも上にあって

いつもここにはないけれど 風はどこかで吹いているはず

 

骨折してサッカーができなくなったとき

ぼくは本当にサッカーが好きなことを知った

練習を休んだこともあったのに できなくなるとくやしかった

 

ときどきくもってしまうけど ぼくの中にも 太陽や空がある

それはきっとこの先、大人になってなりたいものが変わっても

変わらないことなんだなと今は思う

 

 

  

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受付番号⑨

テーマ:恋

出題者:山下まり子さん

 題名:さくらぴんく

 

もう会えないかもしれない

もうメールもLINEもできないかもしれない

 

もともと接点なんてなくて

たまたま出会っただけだったから

 

一緒にごはんを食べてくれてありがとう

ネックレスをくれてありがとう

 

話したいことがまだたくさんあるはずなのに出てこない

だから

もう話すことはないって言わざるをえなくて

 

黒かった人の波が だんだんと色を帯びる季節

冷たかった駅の手すりが 優しくなる季節

 

あのとき悴(かじか)んでかさついていたつま先に

あなたの好きな色を塗りました

タイツとくつ下とブーツで見えないけれど

いつか見せることがあるかもと思って

 

でも、もういいんだ

 

私の気持ちはその色になったまま 止まっているから

  

  

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受付番号⑩

テーマ:家族

出題者:山下まり子さん

題名:のらねこ

 

逃げた

棄てて 逃げた

棄てて 逃げて 隠れた

手に入れて 失った

 

それも もう 遠い昔

  

片づける気もなくなった部屋は

「必要な物」であふれ

昔の暮らしがどうであったか とか

自分の顔がどうであったか とか

 

もう ほとんど 覚えていない

 

 

人が私を見ることもない

世間が私を知ることもない

 

 

たまに買う刺身を 玄関先にまくのだけが楽しみ

 

今日はさゆりとコマが食べに来た

私は束の間 おかあさんになる

 

だれにも期待しない

だれにも縛られない

 

私達の生き方はよく似ている

きっといなくなる時もおんなじなんだろうね

 

通りの向こうから 子猫の鳴き声がした

近頃見なかったマサの子だろうか

そうか、あんたたちにはまだ守るものがあるんだね

「あんたたち まだ 死んだらいけないよ」と言いかけて

 

なんだか頭にきて やめた

 

昨日 私が言われたことだ

 

 

そのあと何と言ったっけ

 

「そんなの私の勝手だよ」

 

民生委員のおばちゃんは

 

「あんたも家族がいるじゃない」

 

 

腐った刺身を見て言った

 


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