じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

無駄な抵抗はやめなさい(笑)

わたし。

 

 

人の心に耳を傾けるのが好き。

 

 

優しくする

 

とか

 

寄り添う

 

 

・・・みたいなことじゃなくて

 

 

なんだかその人の自覚していない、奥深くの「核」がビジュアルで見えてしまったり本音が聴こえてしまうの。

 

 

それをぐりぐりと先の丸い包丁でジワジワえぐるかのように引き出そうとする悪い趣味がある。

 

 

こないだもLINEで話ししている相手が次から次へと他では絶対に出せない個人情報を出さざるを得ない状況にさせてしまったみたいで、最初は「この人とんでもないかも」と思ったんだけど

 

 

あ、

 

 

・・・わたしか。

 

 

って気付いて、「これはいけない、悪いことだから止めねばいけないのでは」と思案したら・・・下のお言葉が降りました。

 

 


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闇より出で

闇を愛し

闇に生き

闇に触るることを生業とす

 

そのからだ 貴く 光るる

 

 

 

つまり、

 

 

わたしは闇から生まれて、

 闇(混沌)を愛し、

闇(苦しみ)に生き、

 闇(人の悩み)に触れることを生業とする人で、

 (その反動で人様からは)光って見える

 

のだと。

 

 

隠し持っている膿のようなものを明るみに引っ張り出して「闇」で無くしてしまうという仕事のだから良いんだと言われた気がしました。全くもって予想外(笑)。

 

 

誰に習った訳でもないのだけど、突然授かるこの、言葉が降りてくることを先日自分で【語紋預り(ごもんあずかり)】と名付けました。

 

 

自分だけでなく人にもできるのかしら、そんなの(言葉が)ほしい人がいたらそれ用のLINE @を作りましょうかね。

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今日も見ているよ。

あ、やっちゃったかも。

今日の一人称は何となく「あたし」。

 

 

むかし、

 

あたしが惚れてた男が

 

あたしが可愛がっていた女に手を出して

 

なにも知らないあたしを突然棄てた事がある。

 

 

二人が幸せになるなら良かったのだけど

 

 

あたしだけ

ぶち壊れるまで、

なんにも知らなかった。

 

 

唐突に電話を寄越して男が戻って来いと泣き崩れるから

 

 

すでに抱えていた新しい男を手放そうかと女に話したときに事実が開示されて

 

 

あたしは知らない間に心の拠り所を同時に二つ失っていたことに気が付いた。こんなことが罷り通るならあの夜に無理にでも女を抱いてしまえば良かったと今だから思う。

 

 

憎らしいけど好きでした。二人ともメタメタにあたしを傷つけるところが好きでした。あのときのあたしにとって二人が世界の全てだった。

 

 

世の中には人より早く大人に成らねばならない人もある。あたしはそんな15だった。

 

 

今、どちらに会ってもたぶん、怖くてまだ震えてしまう。

 

 

外見と内面の激しいギャップはあたしがわざと作りました。分かって貰えぬ苦しさを正当化せねばならないために。

 

 

ほんとは誰も好いてやらぬくせに相手に上手く媚を売り中途半端に惚れさせて惨めな自分を許させ続けるような女を少しやりました。

 

 

早くに結婚をしたのも寂しさを武器に畑を食い荒らす自分がいつか駆除される恐怖から逃げるためでした。

 

 

子を孕み世話になった男達を切り24で家庭に入るも上手くいかぬ事ばかりで夫を責めました。

 

 

「べき」「ねば」「たれ」に侵されたあたしはそのうち子に手を上げました。奇声を発し物を投げ、そういえば何であたしは生まれてしまったのだろう、と思いました。

 

 

はじめっからヘラヘラ笑っていた訳じゃない。

今のあたしだけを見てあたしの値段をつけないで。誰宛にでなくそう思う。

 

 

夫を迎えて14年。たったの一度も他所に体を開いていない。だけど今でもあの頃のように人の形をしたものならばなんでも抱けるあたしです。ただひとつ、決めていることは、もう誰も泣かさないということ。泣き顔はもう、あたしのだけで十分だ。

 

 

 
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あれ?

 

 

 

 

ごめん、、、

 

 

昨日、ひとり泣かしたかも。

 

振り落とされないでね

今日はお世話になっている小学校の卒業式でした。

 


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先日の詩でエネルギー使ったのでなんだか原稿に身が入らず、挨拶原稿は結局当日の朝までかけてしまった。

 

卒業生79名

在校生代表72名(くらい 笑)

卒業生保護者

来賓

教職員

 

総勢200名超くらいかしら。

 

子どもの世話を主人に頼みお慰め程度の家事と自分の身仕度をして、、、(みなさんこんな舞台裏を見たら絶句するでしょうね)来賓挨拶に臨みました。

 

 

PTA 会長になってまだ1年だけど元来の目立ちたがりも手伝って、だいぶ板に付いてきました。挨拶は内容もさることながら「読み方」と聴き手との「事前のコミュニケーション」が大切ね。先日の詩が良いクッションになってくれたからみんな注目して聴いてくれました。詩を贈ったことになぞらえて宮沢賢治や偶然ではないご縁についてお話しましたよ。

 

 

知らない他所のうちの子と思ったら退屈な会なんだけど(こら)、証書の授与でひとりひとり来賓席に会釈をして壇上に行くの。事前に下の名前だけは穴が開くほど読んでいたから「ああ、○○(名前)はこんな顔をしていたのね!」「○○は良い顔をしているわ!」名前のイメージと合ってたり、違ってたり。一人で《答え合わせ》をしていた感じ。どうせすぐ、顔なんてお互いに忘れてしまうんでしょうけど(笑)勝手に愛しく思う時間は幸せなものでした。いつでもなんでも【楽しむ天才】でいれたら素敵よね。

 

 

なんだか笑ってしまうのだけど、お友だちがわたしのヌード写真が見てみたい✨って言うので、買ったのに着る機会のない露出がかっこよいシャツを着て自撮りしてみたのだけどちっともかっこよく撮れなかったので顔だけ載せますね。いつも見守っていただけるお礼になれば。次はもう少し出せますように(笑)。

 

 

着物と同じ日、同じメイクです。


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振り幅があるでしょ?

言霊師の成事(なしごと)

魂は終わらない

ならば命のはじまりはいつなのか

ながいながい 一瞬を 私達は生きる

 

宿り 満ち 産道をとおり 誕生する  まだ魂

授かった時にはじまるのが命

 

…そう、名前を。

 

 

だから名を預かる時のわたくしは人であって人でない。

 

神に委ねて字を綴る。わたくしの命を削り祈り寿ぐ。天と繋がりひとつひとつのパズルを嵌める。そういう体だ。

 

わたくしに師匠はいない。同盟もない。同じ名前のご職業があるが内容はよく知らない。わたくしはわたくしの勝手で名乗っている。他に良い言葉を知らない。

 

だから勝手に嫌えばよい。勝手に好けばよい。一切の指図は受けぬ。

 

 

本日は世話になっている小学校へ行き、来週卒業を控えた児童へ土産を持って行った。よろしければ読んでいただきたい。そしてあなたの祈りも乗せていただきたい。

 

 

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6年1組のみなさまへ

【神の算式 星と船】 

 

日  廻り    日  巡り

塵の間(はざま) 広がってゆく 大気を吸って

涼やかな 君の微笑み 君の微睡み

懐かしい揺らめきに 花が匂う 透けてゆく心

あの音は 弓か 矢か  頬を切る強い風

 

「三角」 「クロス」 「七」 は

雲の上で 煌めく

今なお  煌めく

こうこう 煌めく

 

闇の中で 何よりも 崇高に

銀の光を無数に受けて 旅立つ僕の、私の船は

朝日に嘶く雄鹿のように 凛と帆を張る

 

長い雷鳴 永劫を知らせる

 

ごらん 今が盛り この命は

 

高尚たろうと 覚醒 自尊する 有機物

優しさや 自由湛え

高尚たろうと 顧みず 放出する 融合体

 

あの日  菜種を摘んだ

あの日  カルーセルに乗った

こうこうたる光の中で 束の間咲き誇る 想い出

すずはりの眼を濡らし 今ここ 願う

 

白夜 白亜 追いかける 銀河へ

眼を見張る 彼方へ

想い 乞い 願う

命の穂先撫でる 無音の感情

 

瞳を閉じて天を仰ぎ見る

マアズ サターン マーキュリー

ウラノス ジュピター ヴィーナス・・・

神の名を持つ天体はきっと孤独を感じない

果てしない青 爆発する気体

僕の、私の名を持つこの身体にそのエーテルを 今、纏う

すべての色が微笑める この世界

心の中の この世界

 

大陸はかつて六とも聴く

一つが消え去り五になった

六引く一は 五となって

六引く一は 世界を示す

 

 

 

 

【かみのさんしき ほしとふね】 

 

 

ひまわり ひめぐり

ちりのはざまひろがってゆく たいきをすって

すずやかな きみのほほえみきみのまどろみ

なつかしいゆらめきに はながにおうすけてゆくこころ

あのおとは ゆみか やか  ほほをきるつよいかぜ

 

さんかく くろす ななは

くものうえできらめく

いまなおきらめく

こうこうきらめく

 

やみのなかで なによりも すうこうに

ぎんのひかりをむすうにうけて たびだつぼくの、わたしのふねは

まるであさひにいななくおじかのように

りんとほをはるながいらいめいえいごうをしらせる

 

らん いまがさかりこのいのちは

 

こうしょうたろうと かくせいじそんする ゆうきぶつ

やさしさや じゆうたたえ

こうしょうたろうと かえりみずほうしゅつする ゆうごうたい

 

あのひなたねをつんだ

あのひかるーせるにのった

こうこうたるひかりのなかで つかのまさきほこる おもいで

すずはりのめをぬらし いまここねがう

 

びゃくや はくあおいかける ぎんがへ

めをみはるかなたへ

おもいこい ねがう

いのちのほさきなでる むおんのかんじょう

 

ひとみをとじててんをあおぎみる

あずさたーん まーきゅりー

うらのす じゅぴたー ヴぃーなす・・・

かみのなをもつてんたいはきっとこどくをかんじない

はてしないあおばくはつするきたい

ぼくの、わたしのなをもつこのからだにそのえーてるを いま、まとう

すべてのいろがほほえめる このせかい

こころのなかの このせかい

 

たいりくはかつてろくともき

ひとつがきえさりごになった

ろくひくいちは ごとなって

 

 

 

 

6-1は せかいをしめす

 

 

 

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6年2組のみなさまへ

山麓の仁王】

 

朝日  菜の花   輪廻

 

繫栄と慈愛をたしか込める その眼力に 厳かな光沢は 宿る

 

波々と注がれる力を携える 長く逞しい腕

巧みさ 清らかさをもって 民を微笑みいなす

 

天を貫く幹と地にしっかと張る根の如く

空と海 盾と矛 力と許し

相容れぬものを継ぐ 摂理の当体

 

白い息を吐きながら先へ行かんとす 最早留まることを知らぬ無数の命

白い息を吐きながら険しき道へ行かんとす 勇敢な貴き民を導け

 

恐れも霞むその貴き眼達は

悠久の幸 誉を彩なし その射す光が糸となり

ひとつ ひとつが重なって

いつしか無数の繭となる

 

山頂の肌は冷たく 見渡す限り霧なれば

霧の水面に 光の繭浮かべ

善良たる誓願を叶え給う

 

加圧 弛緩 対流 帰属 万有 大小 順次生

顧み 応答する 幾千の縁  此処、彼処に

 

高圧 広がる野 光輪 創造 寒暖 綾羅 純炳焉

覚し 歩み寄る 対象たろうと 此処、彼処に

 

阿形 吽形 始まり 終わり  また訪れる  始まり

対を為し 現わるる ひとつの事象

 

慈愛と決断に満ちた旅の始まりを寿ぐ 微風

彼方 雲より漏れ射す投影 身に浴びて

豁然大悟と胸を張るその姿

 

山麓の仁王

 

 

 

【さんろくのにおう】

 

あさひなのはな りん

はんえいとじあいをたしかこ そのがんりきにおごそかな こうたくはやどる

 

みなみとそそがれるちからをたずさえるながくたくましいうで

たくみさきよらかさをもって たみをほほえみいな

 

てんをつらぬくみきとちにしっかとはるねのごとく

そらとうみたてとほこちからとゆるしあいいれぬものをつぐ

せつりのとうたいしろいいきをはきながらさきへゆかんとす

はやとどまることをしらぬむすうのいのち

しろいいきをはきながらけわしきみちをゆかんとす ゆうかんなたっときたみをみちびけ

 

おそれもかすむそのたっときまなこたちは

ゆうきゅうのさちほまれをあやなし そのさすひかりがいととなり

ひとつ ひとつがかさなって

いつしかむすうのまゆとなる

 

さんちょうのはだはつめたくみわたすかぎりきりなれば

きりのみなもに ひかりのまゆうか

ぜんりょうたるせいがんをかなえたもう

 

あつしかん たいりゅうきぞく ばんゆうだいしょう じゅんじせい

かえりみおうとうする いくせんのゆかり ここ、あそこに

 

こうあつひろがるの こうりん そうぞう かんだん りょうら じゅんぺいえん

おぼし あゆみよる たいしょうたろうと ここあそこに

 

あぎょう うんぎょう はじまり おわり  またおとずれる  はじまり

ついをなし あらわるる ひとつのじしょう

 

じあいとけつだんにみちたたびのはじまりをことほぐ びふうかなた

くもよりもれさすとうえいみにあびて

かつぜんだいごとむねをはるそのすがた

 

 

 

 

さんろくのにおう

 

 

 

微笑合掌

 

 

 ご用はこちらへ

@geq6818e

語紋預(ごもんあずかり)【わたくしはなにものであるか】

わたくしはなにものであるか

わたくしはどのものであるか

わたくしはひとである

わたくしはひとのからだをした

かみである

 

わたくしは 傷み 悲しみ 朽ちる

わたくしは 笑い 喜び 寿ぎ 捧げる

 

祈り 支え 頂く

育て 願い 与え 手放す

 

創り 壊し 失い 悶える

泣き 戸惑い 虚無を知り 忘れ 創る

 

全ての愛とはこれを解(し)ること

己の中に

他人(ひと)の形をした「己」の中に

これを視ること

 

また新たに また今日も

 

忘れ給え

忘れ給え

 


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微笑合掌

 

名前をいれる名前のない詩

何か大きな変化やチャレンジを受け入れるために自動的に自己開示したり新たな表現をしたり、といったデトックスで勝手にメンタルをクリーンアップしてしまう私です。

 

このごろは詩を書くライブ配信やひたすらに家事をこなす動画をUPしたくなってやってみた。

 

自分では薄々わかってたんだけど、今年もこの季節が来たの。

 

最近、肌の事をメインに配信していたから「じゅんこ急にハンドル切りやがったな」と感じる人もいるかも知れないけど、私元々は言葉を操る人なのね。

 

自分のやるオリジナルなことにネーミングがまだなくてうまく説明できないんだけど、お別れの記念に祈りを込めて大切な方々の名前を詩に組み込んでプレゼントするの。お手紙と詩とあいうえお作文?を混ぜたようなニュアンス。。。誰にでもできるよ、と思ってたんだけど「うん」と言った人はまだいなくて、みんな激しく首を振るのね。スピリチュアルなお友達に「いいかげんに認めなさい。あなたは確実にこちら側の人間。」と言っていただいた。だから今、そういう人として胸を張る訓練も兼ねて、比較的ご縁の濃くない方でも機会があれば贈らせていただいている。

 

 

昨年は息子が卒業だったから6年生1クラス40人分の名前を入れて朗読と共にプレゼントさせていただいた。ほしたら隣のクラスからも「読みました!すごい!!」「ぜひうちも書いてほしい」と言われて。でも当時まだそんな人数こなせるほど力がついていなくて1クラス書くのに2カ月掛かってしまってたからできなかったの。

 

今回は去年、今年と2年間はPTA会長をやらせていただくので、これから卒業する2クラス79名の子どもたちへ作品を書かせていただいた。昨年つっかえていた作業が嘘のように進んで、辻褄合わせに膨らみがちなボリュームも本当にタイトに仕上がった。ただし、子どもが理解できない単語や言い回しは避けられなかった。痛恨の造語も1個入った。

 

校長が理解のある方で、「担任に話してクラスごとに時間を取りますからぜひ朗読してあげて」「コピーも職員室のを使って」と言ってくれて。ただ、もう来週卒業式だからどうなるかしらね(笑)。

 

データが残っているので贈呈が終わったらここでも発表しますね。お楽しみに。

【ことだまたまてばこ作品】⑧~⑩

先日の開催分。3作品です。

ライブ配信にしましたが、出題、ご視聴、リアクションありがとうございました!! 

次はお題をくじ引きにして、それと発表時だけを配信にしようかしらね。

( ´∀` )

 

(言霊玉手箱)とは・・・とにかく早く、即興で詩を描きます。じゅんこならどう応えてくるかしら??そう来る⁉という遊びです。無茶ぶりするもよし、真面目に振ってもよし。

 

  ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

受付番号⑧

テーマ:人の心 夢 希望

出題者:かねやんさん 

題名:太陽 風 空

 

よく晴れた日  ぼくはいい気持ち

どしゃぶりの日 ぼくは少し残念な気持ち

雪の日     ぼくは遊びたい気持ち

風が強い日   ぼくは外に出たくない気持ち

暑くてべとべとした日 ぼくは駆け出したい気持ち 

 

ぼくの気持ちは変わるけど お日様はいつも燃えていて

見えないときがあるけれど 空はいつも上にあって

いつもここにはないけれど 風はどこかで吹いているはず

 

骨折してサッカーができなくなったとき

ぼくは本当にサッカーが好きなことを知った

練習を休んだこともあったのに できなくなるとくやしかった

 

ときどきくもってしまうけど ぼくの中にも 太陽や空がある

それはきっとこの先、大人になってなりたいものが変わっても

変わらないことなんだなと今は思う

 

 

  

  ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

受付番号⑨

テーマ:恋

出題者:山下まり子さん

 題名:さくらぴんく

 

もう会えないかもしれない

もうメールもLINEもできないかもしれない

 

もともと接点なんてなくて

たまたま出会っただけだったから

 

一緒にごはんを食べてくれてありがとう

ネックレスをくれてありがとう

 

話したいことがまだたくさんあるはずなのに出てこない

だから

もう話すことはないって言わざるをえなくて

 

黒かった人の波が だんだんと色を帯びる季節

冷たかった駅の手すりが 優しくなる季節

 

あのとき悴(かじか)んでかさついていたつま先に

あなたの好きな色を塗りました

タイツとくつ下とブーツで見えないけれど

いつか見せることがあるかもと思って

 

でも、もういいんだ

 

私の気持ちはその色になったまま 止まっているから

  

  

 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

受付番号⑩

テーマ:家族

出題者:山下まり子さん

題名:のらねこ

 

逃げた

棄てて 逃げた

棄てて 逃げて 隠れた

手に入れて 失った

 

それも もう 遠い昔

  

片づける気もなくなった部屋は

「必要な物」であふれ

昔の暮らしがどうであったか とか

自分の顔がどうであったか とか

 

もう ほとんど 覚えていない

 

 

人が私を見ることもない

世間が私を知ることもない

 

 

たまに買う刺身を 玄関先にまくのだけが楽しみ

 

今日はさゆりとコマが食べに来た

私は束の間 おかあさんになる

 

だれにも期待しない

だれにも縛られない

 

私達の生き方はよく似ている

きっといなくなる時もおんなじなんだろうね

 

通りの向こうから 子猫の鳴き声がした

近頃見なかったマサの子だろうか

そうか、あんたたちにはまだ守るものがあるんだね

「あんたたち まだ 死んだらいけないよ」と言いかけて

 

なんだか頭にきて やめた

 

昨日 私が言われたことだ

 

 

そのあと何と言ったっけ

 

「そんなの私の勝手だよ」

 

民生委員のおばちゃんは

 

「あんたも家族がいるじゃない」

 

 

腐った刺身を見て言った

 


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