じゅんこイズム ~詩とか怪文書~

私の隙間に住み着いたあれやこれやを綴ります。好いてくれたらうれしいですが嫌ってくれても良いのです。

父とのこと 2

つづき

 

私には姉のように賢い頭も根性もなく働くなんてきっと出来ない。いつか私にも良い人ができたら、結婚してもらえたら、やっと父に認めて貰えるに違いない。

 

だからこそ、適当な男性たちから言われた『結婚しよう』に極限まですがりついて、いつも気がついたら傷だらけになっていました。

 

男の人はみんな嘘をつく。

男の人はみんな根性なし。

男の人はみんな私を

 

物だと思う。

 

私の誕生日に親友と浮気したDV。海外で起業するから付いてこい就活するなと言って散々こき使って卒業直前に振った挙げ句ちょくちょく関係を迫ったモラハラ

 

信じちゃいけないのは知ってた。でも必要だった。その時の私には稼ぎが無かったから。

 

 

開き直った私は男の人を軽んじるようになりました。二十歳そこそこでしたが私にとって

 

男性=『男みたいな生き物』。

 

もう誰のことも信じない。誰とも結婚しない。

 

 

一方で「こんな私で良ければどうぞ、外身だけですが。」と真剣に私と向かい合おうとする人達を関係しては適当にあしらい、まるで復讐のように傷付けました。

 

そんな中、

妊娠しました。

 

 

OLとして上手く行き始め、やっと一人暮らしが出来そうな矢先でした。

 

自堕する以外の選択肢を持たない私に担当医はエコー写真を見せて言いました。

 

「ほら、ここに居ますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

報告はできるけど私、誰にも上手に相談ができない。

 

父なら反対してくれると思って伝えたら、口を聞いてくれなくなってしまった。

 

 

どうしていいか分からず、妊娠を理由に1か月で事実上解雇になり、死にたい気持ちで結婚を決めました。主人と挨拶する日の父はわざと映画で時間を潰して随分遅くなって帰宅しました。

 

今思えば、

そう、

今思えば、なの。

 

そう。

 

なんで分からなかったのかしらね。初めっから幸せを願われていた事を。父もまたもどかしさを感じていた事を。

父とのこと

幼い時の父は厳しくて気難しい人でした。怒ると怒鳴るし手も上げるし、一度怒ると暫く口を聞いてくれませんでした。

怪我をすることや閉め出されることはありませんでしたがとてもとても怖かったのです。

 

今思えば祖母と母の不仲や父自身が親戚から下に見られていたことへのフラストレーションだったのかも知れません。

 

姉や私が思い通りにならないと子ども相手に

『働いていないのに』

『嫌なら出ていきなさい、出ていくなら今まで(養育に)かかった金を払いなさい』

 

と経済に対する劣等感を植え付けました。

 

姉は先を見越して良い働き口を見つけるために勉強し、資格を取ってさっさと家を出ました。

 

二人姉妹でしたが私は何処へ行っても下っぱで甘やかされ「あんたなんか何にも出来ない」と姉に言われた言葉を信じ『私がこの家を出るには男性の力を借りる(結婚)しかない』と思うようになりました。

 

今思えば笑い話ですが、誰でも良いから早く結婚しなければと10代の時から思っていました。

 

つづく

 


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明日への作品集 【想い】 【最後の一枚が】

【想い】

たぶんこの先ずっと

揺らぐことのない何かのために

戦っているのなら

きみは立派だ

 

どこかへ行ってしましたいのに

どこにも行くあてがなくて

しかたなく部屋で泣いている

私とは違う

 

そして私達はきっとこの先

 

出合うことはない

 

でも

 

私のつぶやきが虫となって

きみの耳に届くなら

 

私は少しだけ マシな私になれる

 

 

 

【最後の一枚を】

あるもので何とかしなさい

今、ここで、自分の持っているもので 何ができるか

 

今 何が足りないか ではなく

今 何を持っている のか

今 何ができないか ではなく

今 何ができる のか

 

過去でも未来でもなく 今を見つめる

人でも環境でもなく 自分を見つめる

変えることができるのはその二つだけだから

 

その上で どうしても どうしても 人の力が必要だったら

どうしたら助けてもらえるか命がけで悩んだらいい

頭の下げ方も知らないで夢を語るのは無責任だ

 

私には何ができる 私は何を持っている

私に過去と未来は捨てられるだろうか

私の”今”はどこだろうか

 

押しつぶされそうになっても 皮一枚でつながっていればいい

 

その最後の一枚をきっとLOVEと呼ぶんだ

明日への作品集 【銀河】

【銀河】 

また気付くと そこに 銀河

果てなく続く時間の間に間に

すべてを投げ入れて 今 思う

 

無くすことよりも 得ることよりも

保つこと の苦しみと幸せを

私たちは深く愛し、誇り、今日(こんにち)に至った

命尽きたあとの静けさとやすらぎを舟の上へ浮かべ

舞い踊る 星と 塵と 放たれた魂は

 

また幾千の時を経て 分離 融合し

形をなしてゆくのだろう

 

そこに意味があってもなくても

きっと私たちは紡ぐことを止めない

 

遥かなる夢の続きへ エーテルを撒いて

待ち続ける 祈り続ける

 

そこはかとなく 想い描いた その 世界のために

 

愛は消えることなく ただ あり

魂は朽ちることなく ただ そこにあり

 

私たちは一つである

幾千と散って行く一つである

 

なぞらえる歴史に最大の敬意をはらい 命の尽きるまで

 

 

保ち 繋ぎ 手放せ

保ち 繋ぎ 手放せ

保ち 繋ぎ 手放せ 

神様ごめんね

偶像としてでも例え話としても

神様を憎んだこと ない?

 

わたし、

どうして神様はわたしにペニスを生やさないんだろうって

すごく思った時期があった。

どうしてわたしの体は女なんだろうって

すごく苦しい時があった。

 

 

恋にも性にも疎い幼い頃に 心無い大人に盗撮された

あこがれていた美容師に ストーキングされた

 


こわくて気持ち悪くて どう捉えたらいいか分からなくて

わたしという肉を脱いでしまいたかった。

 


仮に『たまたまの気紛れです。誰にもいいませんしもう来ません。』と言われたところで信じられない。でも彼らは何も語らずにやっ来て何も語らずに去って行った。

どこでなんでわたしは選ばれ、

 

 

 

 

 

 

『次は何をされるんだろう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と毎日思った。

 

男の体ならましだったかも知れない。大人になったら強くなれるかも知れない。

 

でも言えないだけで男の子でも嫌な思いをしてる子はいるし、大人になっただけじゃ強くなんかなれないって大人になってから知った。

 

 

わたしよりしんどい人なんかいくらでもいるし、比べることなんてなんも意味なくて。全部がギフトで全部受け取って良くて、全部思い通りになるはずなのに

 


できないのは

 

 

不幸でいることに『復讐』の意味があるからなんだよね。

 


何も手出しのできない過去の何かに、「ほらね、あんたのせいでわたしは不幸。だから許さない。おまえも不幸になれ。」って言い続けるために不幸でいないといけないの。親とか元カレとかいじめっ子とか、許せなくても自分にはなんのメリットもない相手。自分がだけがすり減ってるのにやめられない痛み。本当はいつやめたっていい。自由なのに。

 

 

不幸なのは神様のせいなんかじゃなかった。だからごめんなさい。

みんなも一緒に言ってみない?

今度こそ味方になってくれるかもよ。

なにものであるか

わたしが誰で

どんなことをしていて

何を目指しているのか

 

世間は要求してくる

 

でも、そんなこと初めっか知らん。

決めないとダメみたいに言われて焦って

『お母さん』とか『モデル』とか『会長』

とか着込んでみたけど暑苦しくてしょうがない。

 

やりたくてやってるだけの部分と

名乗りたくてやってる部分が喧嘩して

 

いっそ脱いでしまいたいんだけど

指がむくんで腕が震えて ボタンが外せない。

 

そもそも、世間って誰?

聞いてきた人は何者なの?

ただ単にわたしを「知りたがってくれてる」だけじゃない?

 

いやん。

どんな服よりも裸がかっこいいんだわ、きっと。

でももうちょい着させといてねって今は思う。